箱雑記ブログ

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ライス単独ライブ『サボコ』

ライブ終わってどれだけ経ってるんだという今更感も省みずに感想を。今更だろうと何だろうと、ちゃんと感想を書きたいと思わせてくれるくらい、色々と刺激的な単独ライブでした。田所さんの頭の中は本当に可愛げがない!以下若干のネタバレを交えた感想。

※以下は正式タイトルではなくネタ概要を勝手に書き出したもの
・誘拐
[VTR]オープニング
・いつもそばに田所のある生活
・女子二人:設定=同じ、台詞=「や」→「さ」
・張り込み:設定=「張り込み」→「天文部」、台詞=同じ
・かくれんぼ
・気絶まで10秒と11秒<1>
[VTR]農林水産省主催夏のお笑いライブ優勝のライスの喜びのコメント
農林水産省夏のお笑いライブ優勝のネタ
・PK
・気絶まで10秒と11秒<2>
・関町知広監督『治(おさむ)』
・間接照明

前回の単独ライブを見たときの感想にも書きましたが、ライスの単独に臨むにあたり、心配というものはもう一切してないんです。絶対に面白いものが見られると思えるので。で、今回もやっぱり、心配する必要も無い感じで面白く見られる2時間でした。ハードルは相当高いところに設定しているはずなんですけれど、物足りないと思う時間が無かったので。


どのネタもどこかにひねりの入ったアプローチをしてきていて、何か違うもの、新しい方向を目指さずにいられないんだなあという印象です。目指さずにいられないというか、ものすごくナチュラルボーン的にああいうアプローチにたどり着いている気がする。勝手な深読みですが。他の人ではなかなか作りえない世界を構築するのに、無理をしている感じがまったくないということは、田所さんの頭の中が要するにごく自然にそちらのアプローチを求めている、ということなのかな、と。だから、こちらに提供されるものに関してあまりブレがない。荒削りな点は多々あるかもしれないけれど、それにしても色々考えるなあ、と思います。はなっから「それ思いつくのか!」と思うネタが多いから、要するに発想するという点において田所さんの頭の中はすごいことになっているということかな、と。
いつも「よくこのネタをああいう風にしようと思うなあ」とライスを見るたびに思うのですが、例えばラーメンズなんかを見るときもよく似たようなことを感じているのを思い出しました。張り込みのネタの感じとか、なんとなーく共通する点があるような無いような。似ているなんてことを言いたいのではなくて、この人達もそこにたどり着くのか、と思ったわけです。ライスって5年目でしたか6年目でしたか。2回目の単独でこういうアプローチをしようと思うところに単純に凄みを感じるなあ、という話です。それを思うと、2時間の中でそのあたりの一貫した意識には隙があまり見当たらないし、2回目の単独なのに、なんて可愛げがないんだろう、と終わったあとにしみじみと思った次第です。ライスは可愛げがない!(笑)


全編通して大笑い!みたいな雰囲気ではなかったので、もしも引っかかる点をあえて上げるとすればその辺りかなあ、と。農林水産省のネタはネタだけ見たら他に比べると弱いかな、と思わなくもないですが、見てるときはぜんぜん気にならなかった。関町さんのあざとい笑顔でおおいに笑ってました(笑)
笑い転げて後に何も残らない、という2時間よりは、じわじわ笑って自分の引き出しのいろんな部分を刺激されて、見終わった後にもじわじわ感じるものがある、みたいな感じも嫌いじゃない、というかむしろ好きなので、個人的には満足です。
満足どころか、ライスが一番大好き!というわけではない私は、なんだったらちょっと悔しかったですから(笑)


好きだったのは、かくれんぼと書きましたが、関町さんの家に田所さんが遊びにきて・・・というコント。珍しくノープラン風なわちゃわちゃが楽しくて、こういうのもやるんだなあと思ったらオチがあれなので。田所さんの脚本作りの力ときたら、嫌になっちゃいます。こういうのもやれちゃうんですね。やっぱり可愛げがない(笑)
個人的に「田所のある生活」が無性に好きだったのと、設定と台詞を変更してくるコントがさすがに上手いなあと思ったのと。設定と台詞のコントは、女子の会話のときのライス二人の女子っぷりがなんとも・・・(笑)そういえば関町さんが、「や」を「さ」に変えなきゃいけないのに、終盤思い切り変えなきゃいけないところで変え忘れるというとんでもないミスがあって大笑いしました。関町さん、普段そんなにミスが多い印象はないのに、たまにやらかすミスがスケール大きすぎる(笑)
あ、一番最初のネタも大好きでした。片方ぐるぐるのがっちがち、片方がゆるい拘束、と一番頭の設定を思いついた時点でもう面白いに決まってるよなあと思えるネタで。それにしても関町さんはぐるぐるに縛られるのが似合いすぎる。
気絶のは、1本目の超絶に馬鹿すぎる一瞬が最高に面白かったです。2本目も嫌いじゃないんですが、1本目の絵の馬鹿さ加減は素晴らしかった。
最後のネタは展開がUターンする様におお、となりました。細かいところを見たら荒さが目につく点もあるのだけれど、そこは逆に今後いくらでも洗練させていけるのかな、と。大本の発想の部分で驚かせてくれるところが強いなあ、と思うのは、私が極端に意外性好きだからかもしれません。
一番ぐだぐだなのがエンドトークというのも、なんともライスらしいです(笑)
忘れてはならない関町監督作品。今回は打って変わってホラーテイスト。前回のも馬鹿馬鹿しくて好きでしたが、今回のはまた別のテイストが突っ走ってて大好きでした(笑)


オープニング映像がとてつもなくオシャレで、今まで見てきた単独ライブのオープニングの中でも1、2を争うオシャレっぷりでは!と思いました。大好きだったなあ。あれ良かったなあ。どこかでもう一度見たいです。
農林水産省(略)のVTR以外は映像ブリッジはなくて、田所さんの味のあるイラストがブリッジとして挟まれていくのも好きでした。田所さんの絵って、妙に病みつきになります。


感想とか言いながら、もやっとした文章になってしまいました。難しい。もしもごらんになられて気分を害された方がいらっしゃいましたらすみません。