箱雑記ブログ

色々まとめています

映話予習。

以前に比べれば定期的に見てはいるのですが、なかなか思うようにいきません。
とりあえずこれを見た。

フライ,ダディ,フライ [DVD]

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そもそも金城一紀氏の原作が好きすぎるのですが、これはよかったなあ。原作が短いお話なのも功を奏しているのかもしれませんが、すごく忠実に愛をもって雰囲気を壊さず作っているというのが分かりました。ここでも何度か言及してきましたが、原作のある作品の映画化というのはいつも難しいなあと思うことばかりなのです。でもこれはそういうストレスが格段に少なくて、思い切り楽しむことが出来て、すごいなあ、と。
堤さんのお芝居は、後半よりも前半の駄目すぎる父親ぶりの方が、そのあまりの駄目さに対する迫力(日本語難しい)がすごくて、いいなあと思ったものです。駄目な人のお芝居が上手い人ってちょっとすごい、といつも考えます。
岡田くんは原作の舜臣にすごくかぶって見えるところに驚かされました。もっとシャープな容姿を想像していたから、岡田くんじゃ甘い顔すぎるかもと思ったのに、動きや表情がシャープなので違和感がない。舜臣独特の不思議な貫禄とかも感じられて、どきどきしました。
いいもの見たーと思えました。見てよかった。ところで私はこれならぜひ「SPEED」の方も映像化してほしいなあと思うのですがどうでしょう。女の子が主人公のあの話が、かつての女子高生であるところの私には凄まじく迫るものがあったので。


ライラの冒険 黄金の羅針盤http://lyra.gyao.jp/
日劇場で見てきた映画。予告を見てわくわくしたのと同時に、ニコール・キッドマンが敵方の役をやっているというのを知って、これは見に行かなくては!と思ったのが一番の理由。原作は知らないのですが、楽しかったなあ。ライラも勇敢でおしゃまで可愛いのだけれど、とにもかくにもクマとおじさんがひたすらかっこいいという素晴らしい映画でありました(笑)イオレクが男前すぎてどうしよう、というのと、スコーズビー役のサム・エリオットが渋すぎかっこよすぎというのとで、もうわくわくが止まらない。他にも存在感ありまくりのおじさんが本当に多くて、でも映画に無知な私は全然俳優さん分からなくて、もどかしかったです。
ニコール・キッドマンは本当に美しかったー。そしてかっこいい。「ドッグ・ヴィル」を見て以来大好きなのです。そういえば今月のYOOH!のコラムでポイズン吉田さんがこの映画について語ってまして、その中で「もし宇宙規模でのミスコンがあるなら地球代表は彼女でいいのでは」というようなことを書いてたのですが、私もまったく同じようなことを以前から考えていたので笑ってしまいました。女性の好みが一緒ということか!セラフィナ役のお姉さんもすんごい美形で眼福でありました。
一点、ライラの表情に関して勝手にすごく感銘を受けた点があるんですけど、完全にネタバレになるので控えます。ライラとイオレクの関係性がとっても素敵で、それを見るだけでも心躍る感じでした。


最近思うのは、映画って2時間前後でいろんなものがぎっしり詰まったものを映像を通して見られる媒体で、こんなに受け手に優しい媒体ってないよなあ、と。ドラマは毎週続けて見なくちゃいけないし、小説は長編になると読むにも時間がかかる。映画はお金はちょっとかかるけど、マンガの次くらいに優しい媒体だとつくづく思います。
多分自分にとって一番相性がいい媒体は活字なんですけど、近頃は映画のそういう取っ掛かりやすさと優しさっていいなあ、と思います。
映話楽しみだなあ。