箱雑記ブログ

色々まとめています

PE'Z REALIVE TOUR 2007 春 〜あっち行っちゃ寝、こっち行っちゃ音〜(日比谷野外音楽堂)

今年のツアー、私はこれが初参戦!野音なだけに、野音限定雨女の私は雨が降ったらどうしようと怯えていたのですが、ライブの2日前には60%の確率だった雨の予想が、前日には20%になり、当日は雨のかけらもない快晴。PE'Zは晴れ男バンドなのですが、このミラクルな晴れっぷりはちょっとすごい。本当に頼もしい(笑)
そんな私のPE'Zとの出会いが、3年前の野音でのライブだったので、感慨もひとしお。あの時も4月で、まだ桜が残っていて、姉と二人ビールとチューハイと焼きそばを買い込んだなあ。あのときはバンド名しか知らなくて、メンバーが何人なのかどんな曲するのかも知らなくて、ライブ見ながらヒイズミさんのこと「あの人は外国の人?」とか言ってたなあ。
3年ぶりに、無事に野音で再会できて、本当に嬉しい限りです。
今回もまた、早めに野音に着いて、姉とお酒のみつつ焼きそばとお好み焼きを食べてました。何しろ天気が良くて暖かいから、気持ちよくて最高なのです。姉などはライブ前なのに「これだけで元取った」とご満悦(笑)


以下、セットリストも覚えていないただの感想。



舞台向かって左手寄りの、ちょっとだけ前目の席だったので、全体が本当に良く見えました。キーボードとピアノが良く見えて嬉しかった。
最初から『BLANK-DUNK』で一気にヒートアップして、そこから昼の曲を立て続けにやっているうちに、少しずつ日が暮れていくんですよ。MCをはさんで夜の曲をやる頃には、すっかり薄闇になっているという、この粋なセットリスト。やってくれるなあ本当に。


相変わらずヒイズミさんはピアノとキーボードの間を行ったり来たりで楽しすぎる。ピアノでは格段にミスタッチが少なくなるヒイズミさんは、明らかにピアノとキーボードのとき違う種類の演奏をする人になっているんだよなあ。あのがっちゃがちゃなキーボードの後であの流麗なピアノを弾くのかと。そのふり幅は何なのかと。
CDで聴いている分には気付かないことが生で聴くと山のようにあって、その最たるものが航さんのドラムなのですが、ソロのシーンなんかより、普通に曲にリズムをつけているときですら、あの人実はすごいことしてない?というのが今回の私と姉の感想。とにかく終始あのドラムが存在感を失うことがないのが凄い。いつでも軽やかで華やかで、そういえば航さんのドラムも本当にふり幅がすごいと思う。
例えば普通の曲でも、航さんとヒイズミさんが演奏に加わったらそれだけで聴いてる側の楽しさが倍以上膨れるんじゃないかと。
で、夜の曲をCDで聴いてると、ベースの音がかなり多彩だなあ、と思っていて、生で聴いたらこれまた改めて、いろんなシーンでベースの存在感が際立ってて、ベース音好きとしては嬉しい限り。『パラノイア』から『アケビ』の流れとかもう、たまらない!
トランペットはちょっと途中から失速気味だったような気がしないでもないけれど、サックスはいつにも増して艶やかだったような気が。


中盤の夜のパートは、普段のPE'Zライブではここまでバラードに徹しないんじゃないかな?と思うくらい、ぶ厚いバラードを聴かせてくれて嬉しい。日が暮れて、風が吹いて、ピアノの音が小さく大きく揺れて、トランペットがその中を真っ直ぐ綺麗に伝わる様は、いいもの見てるなあ、としか言えません。『ひんやりやんひ』はCDで聴いてるときから、一番夜っぽいイメージを持っていたので、本当に野外で夜にあれを聴けたらそれはいいに決まってる。


そのくせ、後半の怒涛のハイテンポ攻勢はそれはそれですごくて、ライブ前にチューハイ飲んでた私は飛び跳ねすぎて横っ腹に痛みが(笑)CDで聴いてたらそうでもないのに、ライブで聴くと「何だこの熱は!!」という。『パラダイス A GOGO』ってこんな激しい曲だったっけ、と思ったりするくらい。
ハナフブキをライブで聴くのを本当に楽しみにしていたので嬉しい。大山リーダーのブログで、ヒイズミさんがあの曲の時に扇子を振ってるという話を聞いていたのでなお楽しみにしてたのです。だって、扇子もってどうやってキーボード弾くのさ(笑)
そうしたら、本当にヒイズミさん、扇子持って振ってそのまま演奏してた。すごい(笑)どうやってるの。扇子持ったままキーボード弾く人初めて見た。衝撃(笑)そういえばこの人は、ピアノの椅子の上に靴ごと乗っかって演奏したり、椅子の上に立ってお客さん煽ったり、そこから飛び降りてキーボードにタックルかけたり(笑)自由すぎる。
昼の曲では、『BLANK-DUNK』『ハナフブキ』に並んで好きなのが『狼少年』なのですが、これがすっごく良くてまいった!途中の門田さんのサックスがまーたかっこいいんだー。


MCはとにかく大笑いしながら見ていた記憶しかない(笑)門田さんは、サックス兼大山リーダーの話し相手なのだそうな。リーダーの危うい話に「やめてください!!」と必死に止める門田さんは素敵です。
なんでもツアー中各地に飛んでも、PE'Zではヒイズミさんがダントツに女の子にモテモテだそうで、なんだったら10:3:2:1:0くらい(うろおぼえ)の勢いだそうな。大山リーダーが「あのモテる匂いのやつ使ってんじゃないの?」と言い出したところ、その背後でスプレー缶を取り出ししゅーと吹き付ける航さんの姿が(笑)一同爆笑です。少し前目の席だったため、風にのってその香りが客席にまで(笑)こんな形で野外を実感するとは思わなかった・・・。
ちなみにPE'Z、今年は南米からオファーが色々あるのだそう。「ピアノ付近に虫がとんでる」と言うヒイズミさんに、リーダーは「そんなこと言ってられないよ」と(笑)


全然まとまりませんが、とにかく良かった!と。
アルバムの曲だけのライブでしたが、それでもまだ聴きたいなーと思っていた曲が聴けてないのだから、本当にあのアルバムの曲数はおかしいよ(笑)
野音とPE'Zの組み合わせは、やっぱり私にとってはゲンのいいものなんだな、と再認識です。気持ちよかった!やっぱり生は違う。どんなものでも言えることだけれど、生で聴かないと分からないことが本当にたくさんあって、生を捨てることは出来ないなあ、と改めて実感。


次は5月に入って大宮です。楽しみ。