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タカアンドトシ新作単独ライブ タカトシ寄席 欧米ツアー2006〜つゆなのに、やる。〜

タカトシさんの単独ライブツアーの東京公演へ行ってきました。念願のタカトシ単独!

このライブをご一緒したのは、チャイマトークをずっと一緒に見ていたお友達。最後のトークライブ時も一緒にいて、解散宣言に呆然としてお互いぼんやりとしたまま帰っていったことを今でもよーく覚えてます。
チャイルドマシーン解散以来なかなか会う機会もなく、キングオブコメディ単独の時に会場で会って以来久々の再会でした。
私はルミネにライブを見に行くようになったのが、ちょうどタカトシさんが東京に出てきた時期とリンクしてます。チャイマ目当てでライブに行くと、タカトシさんもよく見ました。昔から曲者ぞろいのルミネの若手の中で、逆に目立つくらいのきっちりとした正統派の漫才。タカトシさんがいるとほっとするのですよ。だから当時からとても好きでした。
なかなか単独に行く機会はなく、でも友達はずっとモリエールの単独に行っていて、本当に面白いよーという話をよくしてくれました。タカトシさんのコントがすごく面白いという話はあちこちで聞いた覚えが。
その彼女とは、チャイマがらみでずっとライブを一緒に行っていたけれど、スピードワゴンとかキングオブコメディとかバナナマンとかエレキコミックとかも、見に行くことも多かったので、久々にちゃんと話す機会があって、そんな頃の話をしみじみ思い出したりしました。第一回のホープ大賞の話とか(笑)
未だにお互い、12月になると「あれから1年かあ」と思い、3月になると「単独やってたなあ」と思う、という話も。お二人とも今じゃきっちりそれぞれの場で活躍されているのを知っていて、それを心から応援していても、それとは別にやっぱり未だにチャイルドマシーンが好きなのです。困ったことです。

そんな風に昔からよく一緒にいた友達と一緒に見たせいか、タカトシさんの今回の単独を見ていたら、なんだかたまらなく感動してしまい、今まで見てきたいろんなタカトシさんがフラッシュバックして、最後の漫才を見届けた瞬間ちょっと泣けそうになりました。
ライブそのものがとにかく良かったというのが大前提ですが、あんまり見事なライブ構成で、どの漫才もきっちり面白いし、20位〜11位のダイジェストの見せ方も最高だったし、お客さんはあたたかいし、涙流して笑えたし、諸々が相まって変に感極まってしまったようです。
本当にいいライブでした。タカトシさん素晴らしい。

そして久々にむるさんとかややさんにもお会いしました。
こうやって、普段あまり一度に会わない人たちが、一同に会するライブというのは、そのたびに芸人さんの人徳(もしくはネタ徳)を感じずにいられません。
キングしかりチャイマしかり東京03しかりバナナマンしかり、タカアンドトシさん然り。

とりあえず、あっさり絶賛します。こんなに期待して行ったのに、期待を裏切らないどころか上回ってくれるなんて、やっぱりこの人たちはすごい。
変化球に偏りがちの私が、正統派と呼ばれる漫才をこんなに楽しんで見るなんて、ますだおかだタカトシさんくらいかもしれない。
老若男女幅広い客層を、誰彼構わずまとめて笑わせてくれるなんて、こんなに難しいことはないです。でもタカトシさんはそれが出来てしまう。

先日池袋でのライブを見たとき、タカトシさんはすごい歓声でもって迎えられてました。
あまりテレビを見られていない私にとっては、タカトシさんはテレビにたくさん出ている印象がないのですが、それなのにみんながタカトシさんのネタが面白いことを知ってて、楽しみにして歓声を持って迎えてるんです。そしてタカトシさんはその期待を裏切らないんです。
純粋に「面白いネタを見せてくれる漫才師」として、誰もが認識しつつあるというのは、きっと簡単なことじゃないです。でもタカトシさんはそれが出来てしまう。

すっかり人気者になったね、という話をライブ前に一緒に見ていた友達としていたのですが、彼女が「でも遅すぎるくらいだよね」と言っていたのが印象的。
そういう信頼をファンに持たせてくれるって、すごく素敵なことだ。

DVDになることが決定しているそうです。
以下はライブ構成のネタバレがあるので、DVD発売までネタバレが嫌だという方はご注意を。

タカトシさんの漫才をランキング形式で10位から1位まで発表していくという構成。
要するに10本漫才をやってくれるということです。これがまず凄い。
10本漫才を見たのに、どれひとつとして似たような印象のものがない。これまた凄い。
当然のようにひとつひとつがちゃんと面白い。さらに凄い。
100個ボケる漫才のカウントの無茶苦茶ぶりとか、100個ボケるということを聞いて想像する以上の展開があるから、おお!と思う。これはこの漫才に限らず、全編通して感じたことだけれど。『刑事漫才』とか、まさに。
ボケが本当にボケてしまったのに成り立つ漫才があった(笑)びっくり。その漫才のタイトルが『私の頭の中の消しゴム漫才』というタイトルでそれだけで爆笑。
つっこまない漫才まであった(笑)漫才なのに!それで本当に最後までもたせるところが凄い。
4位まで発表が終わったところで、ランク外の20位〜11位の漫才をダイジェストで見せるコーナーがあった。マジですか!と思ったら本当にやってくれた(笑)
しかもこれが全部どれもこれも凄まじく面白かった。本当に全部を通して見たかった。
『関西弁漫才』での関西弁が、どういうわけか関西の女の子口調だったことに笑った。「うちブルーベリーパイ。自分は?」「欧米やん!」「欧米やん!」「なんでなん?」すごいはんなりな関西弁で笑った(笑)女子口調の必要性はないのに!
『オカマンザイ』はタイトルだけでずるい。『英語漫才』の胡散臭さに至っては・・・!(笑)

お気に入りだったのは9位の『刑事漫才』。手錠ひとつでこんなに展開が広がるものか!と思って、まだ2本目のネタだったのに涙流して笑いました。すごい、発想勝ち。どたばたぶりが素晴らしい。
前半でこんなに笑っちゃっていいのかと思ったのに、その後も結局同じくらい笑い通しだったことが、とにかく凄い。
ちゃんと漫才というルールの中で、心の声を使ってみたり、小道具を使ってみたり、かと思えばボケとツッコミを排除して笑いを取ってみたり(これはタカトシさんの漫才がちゃんとした漫才だからこそ笑える代物かと)、とにかく手を変え品を変え、めまぐるしいくらいいろんなふり幅を見せてくれる。奇抜なことをやっているのに、それはあくまでタカトシさんの漫才の枠を絶対にはみ出さないのです。それがまた凄い。カラーは同じ、でも飽きさせないしメリハリもある。
『歌漫才』で作られて言う歌は、漫才の最後にまとめて歌ったりするのかしら、と予想していたら、それどころかエンドロールに乗ってちゃんとした楽曲として流れてくるのだからたまらない(笑)

全体を通して、ボケ担当のタカさんは勿論なのですが、トシさんに目が行きまくり。釘付けでした。
細かいし、上手いし、見ていて惚れ惚れしっぱなし。スーツ姿は地に足のついた大人の芸人さんの印象なのに、その人が舞台上を走って走って飛びはねる様は最高でした(笑)
タカさんは、漫才ごとに変わっていくポロシャツの色と柄だけで、もうずるい(笑)

今のタカトシさんは、見ておかないと!
見に行けば、絶対に笑わせてくれると確信がもてる芸人さんなんて、やっぱりそうそう居ないのです。大満足!
次にタカトシさんの漫才をどこかで見られるのが楽しみです。